2003年6月10日(火)
刀のはなし6
米国に存在する日本刀
米国に存在する日本刀の外装は9割以上が軍装の拵です。軍装の中身は7種類あります。
①古刀=1595年以前に、約9000人の刀匠によって製作されました。
②新刀=1596年から1764年までに製作されたもの。
③新々刀=1765年から1867年までに製作されたもの。
④現代刀=1868年から現在までに製作されたもの。
⑤昭和半鍛刀軍刀=1941年から1945年までに武器として製作されたもの。
⑥満州刀=1936年から1944年まで満州で製作されたもの。
ほかに機械作り100パーセントのものもあります。これは、柄がアルミで出来ていて刀身に樋(ひ)が入っており、必ず数字がは鎺金(はばきがね=刀の忠と刀身の間にある金具)近くにあるので、すぐに見分けられます。
⑤⑥とアルミ柄の日本刀は武器として製作されましたので、日本には持ち込めません。要注意! 入国の時に必ず没収されます。これら3種類の軍刀は素延(すの)べ刀とか、半鍛(はんぎた)え刀と呼ばれ、古式風の製作過程を経て製作されておらず、玉鋼の材料も使用されていません。
軍装の話をもう少しいたします。軍装には、新軍装と旧軍装があり、また、陸軍装と海軍装にも分けられます。
陸軍装の柄は色が茶色かカーキ色です。鞘は、多くは金属製で、色は焦げ茶色かカーキ色です。腰に吊るすために、一つの輪がついています。
海軍装の柄は、黒か焦げ茶色です。鞘は、鮫の皮がうすく張ってあり、腰に吊るす輪は二つです。
切羽は両軍装とも複数ついています。鍔(つば)は、陸軍で二種類あります。真鍮(しんちゅう)の一枚式と透かし形式です。海軍装の鍔は縦に長く色は黒です。
日本では、半鍛の海軍刀と陸軍刀はもてないので、軍装だけを収集している方々もいます。中身は、繋ぎと呼ばれる朴の木を日本刀の姿に加工したものを入れています。
軍刀は、遠くから拝見すると日本刀に見えますが、知識のある人から見ると非日本刀です。
米国に存在する日本刀
米国に存在する日本刀の外装は9割以上が軍装の拵です。軍装の中身は7種類あります。
①古刀=1595年以前に、約9000人の刀匠によって製作されました。
②新刀=1596年から1764年までに製作されたもの。
③新々刀=1765年から1867年までに製作されたもの。
④現代刀=1868年から現在までに製作されたもの。
⑤昭和半鍛刀軍刀=1941年から1945年までに武器として製作されたもの。
⑥満州刀=1936年から1944年まで満州で製作されたもの。
ほかに機械作り100パーセントのものもあります。これは、柄がアルミで出来ていて刀身に樋(ひ)が入っており、必ず数字がは鎺金(はばきがね=刀の忠と刀身の間にある金具)近くにあるので、すぐに見分けられます。
⑤⑥とアルミ柄の日本刀は武器として製作されましたので、日本には持ち込めません。要注意! 入国の時に必ず没収されます。これら3種類の軍刀は素延(すの)べ刀とか、半鍛(はんぎた)え刀と呼ばれ、古式風の製作過程を経て製作されておらず、玉鋼の材料も使用されていません。
軍装の話をもう少しいたします。軍装には、新軍装と旧軍装があり、また、陸軍装と海軍装にも分けられます。
陸軍装の柄は色が茶色かカーキ色です。鞘は、多くは金属製で、色は焦げ茶色かカーキ色です。腰に吊るすために、一つの輪がついています。
海軍装の柄は、黒か焦げ茶色です。鞘は、鮫の皮がうすく張ってあり、腰に吊るす輪は二つです。
切羽は両軍装とも複数ついています。鍔(つば)は、陸軍で二種類あります。真鍮(しんちゅう)の一枚式と透かし形式です。海軍装の鍔は縦に長く色は黒です。
日本では、半鍛の海軍刀と陸軍刀はもてないので、軍装だけを収集している方々もいます。中身は、繋ぎと呼ばれる朴の木を日本刀の姿に加工したものを入れています。
軍刀は、遠くから拝見すると日本刀に見えますが、知識のある人から見ると非日本刀です。