2007年10月9日(火)
刀のはなし57
刀と太刀の違い
太刀は平安時代後期にその姿が完成されました。小切先、鎬(しのぎ)造りの姿、反りが深く、位置は元の辺が強く反る、鎺金元腰反りと呼ばれ、元巾と先巾の差があり、この状態は踏ん張りが付くという言葉で表現されます。この頃の太刀は、小烏(がらす)丸造り、毛抜形太刀で代表されています。小烏丸の太刀は、切先が半分の位置まで両刃です。毛抜形太刀は、忠(なかご)の透かし模様が毛抜の形ににているところからつけられました。代表刀工は、天国、三条宗近、伯耆(ほうき)の安綱、備前の友成などです。
この平安時代後期と鎌倉時代初期は、太刀の第一期と区分されています。第二期は、鎌倉時代中期の太刀です。第三期は鎌倉時代後期です。第四期は南北朝時代です。これらの区分は、体配、姿、形、用途、長さからきています。太刀の製作は南北朝時代で終わりました。その後の製作は注文打ちです。
太刀は、腰に刃方を下にして吊るしたり、佩いたりします。太刀の銘は、佩き表となります。太刀を展示するときは、刃を下にして飾ります。太刀掛も特別なものがあります。金具は本太刀拵、半太刀拵があり、反りも鞘と柄に見られます。刃長は、2尺7寸以上がほとんどで、南北朝時代には長大な太刀が製作されました。刃長が4尺や5尺のものも見られます。桑港日本刀博物館には、45振り以上の太刀が秘蔵されています。
刀は室町時代から存在し、長さは2尺から2尺5寸位までです。反りは中間反りか先反りです。抜き打ちに適した姿、形です。元巾と先巾の差はあまりなく、切先は中切先で、反りのあまりない寛文時代に棒反りと呼ばれる姿の刀も登場しました。室町時代と桃山時代に位置する戦国時代には、従歩戦に適した打ち刀と呼ばれる、刃長が2尺前後の刀も使用されました。数打ち物とか、束刀と呼ばれる粗製の刀も製作されました。これらの粗製品は、室町時代の後期頃の作刀です。江戸時代に入ると、慶長新刀、寛文新刀、元禄新刀が製作され、刃紋にも簾刃、どう乱刃、数珠刃、菊水刃などが刀鍛冶によって製作されました。江戸時代の刀の定寸刀の長さは2尺3寸です。 太刀に国宝、重要美術品、重要文化財など日本国政府で選ばれ指定されたものがありますが、刀は今現在で重要美術品、重要文化財で指定されたものはありますが、国宝はありません。国宝の刀の価値は5千万円以上、重要文化財の刀の価値は3千万円以上、重要美術品の刀の価値は2千万円以上です。
刀と太刀の違い
太刀は平安時代後期にその姿が完成されました。小切先、鎬(しのぎ)造りの姿、反りが深く、位置は元の辺が強く反る、鎺金元腰反りと呼ばれ、元巾と先巾の差があり、この状態は踏ん張りが付くという言葉で表現されます。この頃の太刀は、小烏(がらす)丸造り、毛抜形太刀で代表されています。小烏丸の太刀は、切先が半分の位置まで両刃です。毛抜形太刀は、忠(なかご)の透かし模様が毛抜の形ににているところからつけられました。代表刀工は、天国、三条宗近、伯耆(ほうき)の安綱、備前の友成などです。
この平安時代後期と鎌倉時代初期は、太刀の第一期と区分されています。第二期は、鎌倉時代中期の太刀です。第三期は鎌倉時代後期です。第四期は南北朝時代です。これらの区分は、体配、姿、形、用途、長さからきています。太刀の製作は南北朝時代で終わりました。その後の製作は注文打ちです。
太刀は、腰に刃方を下にして吊るしたり、佩いたりします。太刀の銘は、佩き表となります。太刀を展示するときは、刃を下にして飾ります。太刀掛も特別なものがあります。金具は本太刀拵、半太刀拵があり、反りも鞘と柄に見られます。刃長は、2尺7寸以上がほとんどで、南北朝時代には長大な太刀が製作されました。刃長が4尺や5尺のものも見られます。桑港日本刀博物館には、45振り以上の太刀が秘蔵されています。
刀は室町時代から存在し、長さは2尺から2尺5寸位までです。反りは中間反りか先反りです。抜き打ちに適した姿、形です。元巾と先巾の差はあまりなく、切先は中切先で、反りのあまりない寛文時代に棒反りと呼ばれる姿の刀も登場しました。室町時代と桃山時代に位置する戦国時代には、従歩戦に適した打ち刀と呼ばれる、刃長が2尺前後の刀も使用されました。数打ち物とか、束刀と呼ばれる粗製の刀も製作されました。これらの粗製品は、室町時代の後期頃の作刀です。江戸時代に入ると、慶長新刀、寛文新刀、元禄新刀が製作され、刃紋にも簾刃、どう乱刃、数珠刃、菊水刃などが刀鍛冶によって製作されました。江戸時代の刀の定寸刀の長さは2尺3寸です。 太刀に国宝、重要美術品、重要文化財など日本国政府で選ばれ指定されたものがありますが、刀は今現在で重要美術品、重要文化財で指定されたものはありますが、国宝はありません。国宝の刀の価値は5千万円以上、重要文化財の刀の価値は3千万円以上、重要美術品の刀の価値は2千万円以上です。