2007年2月13日(火)
刀のはなし49
日本刀の書物
巷に流通している日本刀の本の数は1万2千冊以上あります。もちろん、これらの書物は日本語で書かれております。英文の本には必ず誤訳や間違って書かれた場所があり、完璧な本とは言いがたいです。
桑港日本刀博物館では、寄贈された本、オークションや個人秘蔵だった本を買い上げたものを入れて数えると2千冊ぐらい在庫があります。
本の内容も多種多様で、初心者向きのもの、入門的なもの、専門的なもの、研究書などがあります。また、これらの本を書かれた先生方も多種多様の職業にいる人々です。
最近日本から購入した本は、実に良く書かれてあります。「決定版 図説 日本刀大全」で、監修・文に稲田和彦、協力に銀座長州屋とあります。学習研究社(学研)印刷です。総ページ数143。加藤清正が家康に贈った打刀拵の太刀の実物大の写真が入っています。他にカラーページで国宝の太刀の拵、上古代より伝世の御神体の写真、博物館に行かないと見られない日本刀の写真も入ってます。文章も第一章から第五章まであり、名刀鑑賞の部門に、国宝、重要文化財の日本刀のことが詳しく書かれています。直刀から湾刀へ変わる話、刀を掛ける話、刀葬具の話もあります。刀剣製作の実際として、鎺金造り、研磨、柄巻、鞘作りの話も入っています。また、つばや小道具のカラー写真も30枚以上、種々の柄巻の形状写真も入っています。刀の鑑賞法と手入れ法のことも書いてあります。目利きのポイントとして、地鉄(じがね)、刀文の変化の観察法にも触れています。妖刀村正の短刀、長曽祢虎徹(ながそねこてつ)の刀、肥前国忠吉の刀、復古刀時代の水心子正秀(すいしんしまさひで)の刀の写真と説明もされています。最後の方のページでは、図解辞典として造込み、忠(なかご)、茎尻、反り、銘樋、地鉄、彫物、地中の働き、鋩子、刀文の説明もあります。忠と銘の写真があり、カラーなので鑢目(やすりめ)の状態もよく表れています。最終ページには、用語辞典の説明もあり検索としても使用できます。最近の出版の最良の本です。お薦め致します。
日本刀の書物
巷に流通している日本刀の本の数は1万2千冊以上あります。もちろん、これらの書物は日本語で書かれております。英文の本には必ず誤訳や間違って書かれた場所があり、完璧な本とは言いがたいです。
桑港日本刀博物館では、寄贈された本、オークションや個人秘蔵だった本を買い上げたものを入れて数えると2千冊ぐらい在庫があります。
本の内容も多種多様で、初心者向きのもの、入門的なもの、専門的なもの、研究書などがあります。また、これらの本を書かれた先生方も多種多様の職業にいる人々です。
最近日本から購入した本は、実に良く書かれてあります。「決定版 図説 日本刀大全」で、監修・文に稲田和彦、協力に銀座長州屋とあります。学習研究社(学研)印刷です。総ページ数143。加藤清正が家康に贈った打刀拵の太刀の実物大の写真が入っています。他にカラーページで国宝の太刀の拵、上古代より伝世の御神体の写真、博物館に行かないと見られない日本刀の写真も入ってます。文章も第一章から第五章まであり、名刀鑑賞の部門に、国宝、重要文化財の日本刀のことが詳しく書かれています。直刀から湾刀へ変わる話、刀を掛ける話、刀葬具の話もあります。刀剣製作の実際として、鎺金造り、研磨、柄巻、鞘作りの話も入っています。また、つばや小道具のカラー写真も30枚以上、種々の柄巻の形状写真も入っています。刀の鑑賞法と手入れ法のことも書いてあります。目利きのポイントとして、地鉄(じがね)、刀文の変化の観察法にも触れています。妖刀村正の短刀、長曽祢虎徹(ながそねこてつ)の刀、肥前国忠吉の刀、復古刀時代の水心子正秀(すいしんしまさひで)の刀の写真と説明もされています。最後の方のページでは、図解辞典として造込み、忠(なかご)、茎尻、反り、銘樋、地鉄、彫物、地中の働き、鋩子、刀文の説明もあります。忠と銘の写真があり、カラーなので鑢目(やすりめ)の状態もよく表れています。最終ページには、用語辞典の説明もあり検索としても使用できます。最近の出版の最良の本です。お薦め致します。