桑港日本刀協会
  • Home
  • ニュース
    • 2011年
    • 2012年
    • 2013年
    • 2014年
    • 2015年
  • メンバー紹介ホーム
    • ダニエルさん
    • スティーブさん
    • テッドさん
    • ポールさん
    • ジミーさん
    • スチュアート
  • 刀 修理•修繕
  • メディア
    • ベイエリアに暮らす
    • 研磨師星野の日本刀講座(週刊ベイスポ)
    • 刀の話(日米タイムズ)
  • 刀 売り買い
  • つぶやき
  • About Us

2006年7月11日(火)

刀のはなし42

桑港日本刀博物館にある珍刀、奇刀、優秀刀

 桑港日本刀博物館に展示されている珍刀類はかなりの数になります。桑港日本刀協会の会員が持っている珍刀もかなりの数になります。
 珍刀、奇刀のたぐいは、いろいろな項目によって分けられています。異風な造り込み、体配、形状、形式などです。また、変わった刃紋(焼刃)を焼かれた日本刀も見かけます。珍刀、奇刀を挙げてみます。
①両刃の薙刀
 これは1985年にテキサス州より送られてきた6振りの薙刀の一握りです。柄と石突きもついています。2006年の北加桜祭りで展示しました。米国に一握りしか存在していない両刃薙刀です。
②海部鍛冶の製作した脇差し
 現在は刀博物館に四振り所蔵されています。表が平造りで、裏は片切刃造りです。刀身に銘が刻まれています。必ず海部住某(なにがし)と銘があります。
③重花丁字刃紋の焼かれた脇差し
 新々刀時代(1765〜1867年)に、浜部寿格(としのり)によって製作されました。丁字の花びらが重なって、美しく浮き出ています。これは当博物館の秘蔵品の一部です。
④北越新登田臣道尚(ほくえつしんのとたみみちなお)の製作した料理人のナイフ
 日本刀と同じ製造過程を踏んでいます。拵は外から拝見すると、脇差し風に見えます。拵の製作年代は、天保の時代です。料理人のナイフで注文打ちです。
 小柄の入るところに鉄製のはしが替わりに入っています。北越の藩に出入りしていた料理人が使用していたものです。これは最近、私の友人の知り合いの米国人が持っていて、あまりに黒錆がひどいので私に研磨を依頼してきたものです。研磨している最中に売買交渉をして、当博物館が購入しました。 米国に存在する日本刀はかなりの数にのぼると推察されます。珍刀、奇刀、優秀刀も日本よりも米国のほうがあるのではないでしょうか。国宝級、重要文化財、重要美術品等の日本刀も米国にかなりの量であります。
Powered by Create your own unique website with customizable templates.