桑港日本刀協会
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2005年10月11日(火)

刀のはなし33

太刀、小太刀、大太刀

 太刀は大刀、横刀とも書きます。刃長は2尺5寸以上で、反りが深く、刃を下に向けて、腰に佩(は)きます。長寸の太刀は大太刀、段平、背負い太刀、大段平、堤太刀、長太刀などの呼称があります。65センチ以下の刃長の太刀は、小太刀と呼ばれています。反りの深い太刀の製作は、平安朝時代後期に登場しています。南北朝時代後に製作された太刀は、写し物とか注文品です。室町時代、江戸時代には諸大名や藩の家老職などの侍によって用いられました。太刀にも特殊な拵があり、陣太刀、江府太刀、本太刀、半太刀などがあります。
 太刀は江戸時代に神社、仏閣に奉納寄進され、ほとんどは戦乱の損傷や研ぎ減りがありません。健全そのもので、制作時の姿、形がうかがわれます。
 太刀の製作された目的は次の通りです。
①敬神
 文字通り信仰からくるものです。古代の日本は氏神信仰が盛んで刀剣の奉納寄進が常時行われていました。
②照覧
 神への忠実な誓いや約束という意味で、侍自身の清らかな精神を神に伝えようとした信仰の現れです。
③祈願、祈祷
 主に戦争祈願で、願い事を込めて神のご加護を求めました。
④謝儀
 戦勝記念の行為です。
⑤行事
 神職などが用いたもので、神社の祭礼や儀式に用いられました。
 
 太刀の拵も大別すると儀仗用と兵仗用です。唐草の鍔のついた江府の太刀が有名です。
 桑港日本刀博物館には、かなりの数の太刀、小太刀が展示されています。その中の数振りを紹介します。
❶徳川家家紋のついた注文打ちの太刀
 1923年に日系米国人が日本を訪問したときに手に入れたもので、当博物館が1984年に買い上げました。
❷相州正広と江府太刀拵
❸鎌倉時代の小太刀
❹最近ラスベガス近辺で発見された大太刀
 刃長は3尺あります。
❺日本にある南北朝の超大太刀は刃長が7尺もあります。
❻相州広光の太刀は刃長が2尺9寸あります。
❼相州綱広の太刀は奉納刀です。
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