桑港日本刀協会
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2003年3月11日(火)

刀のはなし3

刀の違い

 日本刀は平安時代中期から玉鋼の材料で製作され、折り返し鍛え、芯を鉄で包んで最後に焼き入れが加えられます。この最後の過程で、反り、刃紋、刃中の働きが現れ、日本刀の一振りの完成を見るのです。刃紋は別名、焼き刃です。

 日本刀には5カ所伝があり、大和伝(奈良県)、山城伝(京都)、美濃伝(岐阜県)、備前伝(岡山県)、相州伝(相模、江戸近郊)にその端を発してます。各伝に、秘伝、奥伝、口伝があり、姿、形、地肌、刃紋がそれぞれの伝によって違います。
 
 日本の刃紋は、基本的には直刃(すぐは)と乱刃(みだれば)に大別されます。直刃は四種類です。広直刃、中直刃、細直刃、糸直刃があります。乱刃には丁子刃、皆焼(ひたつら)刃、瓦(ぐ)の目刃、箱乱刃、湾(のた)れ刃、劣り刃などがあります。
 
 日本刀が成立した平安後期の作には、刃紋に技工を凝らすということがなくて、自然な直刃に小乱刃というのがほとんどでした。鎌倉初期になると、小乱れの刃紋に小さな丁子(ちょうじ)の刃紋が出てきます。

 鎌倉中期になると、丁子刃が技巧的になり、重花丁子、大丁子などの華麗な出入りの激しい刃紋が登場します。

 鎌倉末期になると、比較的地味で素朴な刃紋が多く、直刃か直刃に足が入ったものが出てきました。この時代に作られた瓦の目刃が、備前長船鍛冶(おさふねかじ)の景光(かげみつ)によって考案されました。
  南北朝時代(1334−1389年)の刃紋は、鎌倉末期に出現した瓦の目や湾れに、皆焼刃が加味されています。皆焼刃は、相州伝鍛冶によって考案されました。室町時代(1390−1572年)には、瓦の目乱れ、瓦の目丁子乱れが相対的に多くなり、村正一派の箱乱れ刃も登場。桃山時代(1573−1623年)には激しい大瓦の目乱刃が流行しました。江戸時代の寛文(1661−1673年)のころには、焼幅のそろっら瓦の目が流行し、濤瀾刃(どうらんば)に見られるような華美な刃紋が、大阪鍛冶によって作られています。江戸時代の元禄ごろには、刃紋の華美が極度に技巧的になっています。明治、大正、昭和、平成時代は写し物の刃紋です。
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