桑港日本刀協会
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2005年8月2日(火)

刀のはなし31

珍刀、奇刀、優秀刀、珍刀拵金具

 米国に存在する刀剣類、刀装具はかなりの数にのぼると推測されますが、登録制度がないのではっきりとした数は分かりません。
 米国在住40年間に拝見した日本刀、拵金具は数えきれませんが、その中から現在桑港日本刀博物館に展示されているものを紹介します。
①合作銘入りの短刀
 1999 年に当博物館に寄贈されたもので、二人の刀鍛冶の銘が表裏にあります。刃長31センチ。裏銘が「大国齋金光」、表銘が「尚昭」とあります。重ねが厚く、重さが560グラム。200グラム前後ある通常の短刀よりかなり重く、米国で一番大きく重い短刀ではないかと推察します。

②髑髏(どくろ)の目貫
 写真の目貫は江戸時代後期作です。髑髏のデザインはあまりにも有名です。第二次世界大戦時に独軍も使用。米国の青少年もTシャツやアクセサリーのデザインとして使用しています。イタリアのベニスでゴンドラに乗ったときも、しばらく水路を走っていると建物の横壁に大きな髑髏のデザインを見つけました。世界中の至る所で発見できます。髑髏の意味は悪魔よけです。

③裏表の違う造り込みの打ち刀
 私見ですが、これらは備前長船の祐定か勝光によって室町後期に製作されました。織田信長や太閤秀吉が活躍していたころです。刃長62センチ。茎長16センチ。目釘穴1個。生(う)ぶ忠(ながご)。無銘刀。表平造り。裏鎬造りです。これは、アリゾナ州で発見され、ある米国人がカリフォルニア州に持参し、私がカウパレスのガンショーで購入したのが1994年ごろでした。初めて手にした時は何かの間違いかと思いましたが、鎺金もそのように造られていましたので、桑港日本刀博物館の珍刀、奇刀のグループに加えました。うす錆があり、肌と刃紋はよく見えませんが、所々に備前伝特有の刃紋と肌が表れています。

④三鈷杵付剣(さんこしょうきけん)の目貫 これは2005年の6月にebayのオークションで購入しました。長さ7.7センチで太刀の柄に出目貫として使用されたと推察します。柄巻を巻き込まないのが出目貫の柄の形状です。
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