2005年1月11日(火)
刀のはなし24
日本刀の拵金具
日本刀の拵金具は小道具とも呼ばれ、金属で製作されています。柄の部分には縁(ふち)、頭(かしら)、目貫、鐔(つば)が付いています。鞘の部分には、鯉口(鞘口とも呼ばれます)、栗型、鞘尻(鐺とも呼ばれます)が装着されています。
大体栗型は鹿の角、亀の甲羅、水牛の角などで作られていますが、中には銀や銅などの金物で製作されているものもあります。
半太刀拵についている柄の頭の部分は、胄金と呼ばれています。武家造りの拵には足金物、太鼓金、猿手等も付いています。やはり、これらの金具は普通の武家造りの拵には存在しません。
現存の拵金具は、江戸時代中期以降のものが9割以上を占めています。拵には出来合拵と仕立拵があり、前者はすでに出来上がっている物です。後者は自分の好みで拵金具を使用して、鞘の色、形、柄糸の色を選んで職人に作り上げてもらう注文拵です。
1995年、機会があって私の師匠の製作した相撲の横綱の太刀拵3作を拝見しましたが、立派なものでした。英国に旅行中に拝見したエリザベス女王の長刀(なぎなた)拵は、一見して旧大名家からの献上品であると推測できるものでした。また、イタリアのベニスの博物館で拝見した太刀拵17振も素晴らしいものでした。束刀、数打物、下作物と言われる鈍刀が世に多くあり、これら鈍刀には決して名作の小道具が付いていたり、優れた鞘塗りなどが施されることはありません。拵も日本刀鑑定の一部分なのです。
元禄時代以降は、刀装具、拵金具の技術的発達が急速に見られ、武士の使用した大小拵にも新しい流行が見られ、町人拵とか奴拵なども新たに製作されました。幕末には、突兵拵と呼ばれる、半分西洋式の鞘が製作されました。 江戸時代後期からは、鐔だけを製作する職人、縁と頭だけを製作する職人、目貫だけを製作する職人が現れ、明治、大正、昭和に至っています。
日本刀の拵金具
日本刀の拵金具は小道具とも呼ばれ、金属で製作されています。柄の部分には縁(ふち)、頭(かしら)、目貫、鐔(つば)が付いています。鞘の部分には、鯉口(鞘口とも呼ばれます)、栗型、鞘尻(鐺とも呼ばれます)が装着されています。
大体栗型は鹿の角、亀の甲羅、水牛の角などで作られていますが、中には銀や銅などの金物で製作されているものもあります。
半太刀拵についている柄の頭の部分は、胄金と呼ばれています。武家造りの拵には足金物、太鼓金、猿手等も付いています。やはり、これらの金具は普通の武家造りの拵には存在しません。
現存の拵金具は、江戸時代中期以降のものが9割以上を占めています。拵には出来合拵と仕立拵があり、前者はすでに出来上がっている物です。後者は自分の好みで拵金具を使用して、鞘の色、形、柄糸の色を選んで職人に作り上げてもらう注文拵です。
1995年、機会があって私の師匠の製作した相撲の横綱の太刀拵3作を拝見しましたが、立派なものでした。英国に旅行中に拝見したエリザベス女王の長刀(なぎなた)拵は、一見して旧大名家からの献上品であると推測できるものでした。また、イタリアのベニスの博物館で拝見した太刀拵17振も素晴らしいものでした。束刀、数打物、下作物と言われる鈍刀が世に多くあり、これら鈍刀には決して名作の小道具が付いていたり、優れた鞘塗りなどが施されることはありません。拵も日本刀鑑定の一部分なのです。
元禄時代以降は、刀装具、拵金具の技術的発達が急速に見られ、武士の使用した大小拵にも新しい流行が見られ、町人拵とか奴拵なども新たに製作されました。幕末には、突兵拵と呼ばれる、半分西洋式の鞘が製作されました。 江戸時代後期からは、鐔だけを製作する職人、縁と頭だけを製作する職人、目貫だけを製作する職人が現れ、明治、大正、昭和に至っています。