桑港日本刀協会
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2004年4月13日(火)

刀のはなし16

日本にある重要文化財の刀

 日本にはかなりの数の博物館が存在します。東京だけでも日本刀を展示する博物館が5館、刀剣店は50店以上あります。上野の国立博物館は、3ヶ月ごとに新しい刀剣類を展示しています。国宝、重要文化財、重要美術品の日本刀もかなりの数に登っています。刀剣類を国宝として扱っている国は、日本以外では世界に類を見ません。武士(もののふ)の武器であった日本刀は、黒鉄(くろがね)の美として、世界中の人々に愛されています。拝見する人々に武器としての鋭利さ、美術品、工芸品としての素晴らしさや新鮮な感覚を与えてくれます。過去に起こった有名な合戦で、有名な大名の腰に差されていた優秀刀、豪刀、異風な日本刀は数え切れないほど存在します。
①黒ん坊切り
 景秀伊達政宗が文禄年間に秀吉の命令にて朝鮮の役にて使用した刀。厳密に言えば太刀です。長さ2尺4寸1分。備前長船鍛冶によって鎌倉中期頃に製作されたもの。黒ん坊切りの太刀は二、三の異説があります。一説に黒い大きな捕虜を切ったと言われていますが伊達家の記録では、かの地で大きな毛むくじゃらの大猿を切ったことになっています。この太刀は、地鉄が大変良く、乱れ映りが立って、刃紋は華やかな丁字乱であります。日本では重要文化財に指定されています。
②三日月宗近 刃長80センチ。反り2.7センチの太刀。国宝に指定されています。細身で反りが高く、踏張りの強い優美な太刀姿。踏張りがあるということは、元幅が広く、先幅が狭く、その差が著しいということを意味しています。日本では機会があって、三日月宗近を手に取って拝見したことがあります。この太刀の最も大きな特徴は刃紋が小乱れで、二重刃、三重刃となり、特に、刃境に沿って三日月型の「打のけ」と呼ばれる刃紋が随所に見られることです。平安時代の優雅な太刀姿です。打のけの刃紋は、大和伝の鎌倉末期の特徴ですが、山城国三条に住した宗近によって製作されました。
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