桑港日本刀協会
  • Home
  • ニュース
    • 2011年
    • 2012年
    • 2013年
    • 2014年
    • 2015年
  • メンバー紹介ホーム
    • ダニエルさん
    • スティーブさん
    • テッドさん
    • ポールさん
    • ジミーさん
    • スチュアート
  • 刀 修理•修繕
  • メディア
    • ベイエリアに暮らす
    • 研磨師星野の日本刀講座(週刊ベイスポ)
    • 刀の話(日米タイムズ)
  • 刀 売り買い
  • つぶやき
  • About Us

モズライトのエレキギター

Picture
 米国製のエレキギターで、南カリフォルニアのBakersfieldでほとんど手造りで製作されました。「Ventures Model」は、1963年から1966の4年間、製作されました。1967年と68年には、ボディーが半空洞の「Combo Model」が造られました。二つの違った形のエレキギターが6弦と12弦のエレキギター、そして4弦のエレキベースギターとして作製されました。エレキギターのロールスロイスと呼ばれています。
 
1965年1月2日、米国からVenturesと名乗る4人の「Surf music」のバンドが来日して演奏し、その時に使用されたエレキギターがモズライト製だったのです。その頃、10代の若者は皆Venturesのサウンドに憧れ、バンドを結成しVenturesの曲を真似て演奏したものです。モズライトのエレキギターは高価で、当時一本20万円から25万円したのです。その頃の大学卒の一ヶ月の初任給が1万円の時代でした。
 
1960年代中頃の時点で、日本のGS(Group Sound)のバンドのメンバー連中で、九割以上の人が必ずと言っても過言でなく、Venturesの曲目を演奏したり真似て作曲をしていました。日本人の音楽関係者にVenturesが与えた影響は多大です。代表的な人物に、加山雄三と寺内タケシがあげられます。他にも、モズライトのエレキギターを使用した日本人がたくさんいます。島英二、宇都木祐、大石吾郎等です。
 
モズライトギターには、Serialナンバーがネックの最下位に刻まれ、これを見ただけで製作年代と大まかな月日が解かります。
 
私の父は、私にいろいろな約束や注文を押し付けて赤いモズライトのエレキギターを買ってくれました。中学二年生の時でした。高校に入学すると、クラスメートの沼田君という少年が紺色のモズライトを持っていて、いつもモズライトギターの見せ合いをしていました。モズライトとは発音できず、モーンスライトと二人で言っていたのを覚えています。まだその赤いモーンスライトのエレキギターが自宅にあります。
 
現在、E-Bayのオークションでも、モズライトギターは結構な値段で取引されています。色があせてなく、疵がなく、ボディーの状態が良いものは6000ドル以上致します。日本製のお粗末な模写もかなり出まわって売られています。本場の米国製のモズライトを買わないで、チンケなまがい物や偽物を買う人たちの感覚が私には解せません。本物のモズライトを弾いた時に出てくる音は全然違います。米国に住んでいるのなら、本物のモズライトギターを買うべきです。本物に代わるものは絶対に他に無いのです。
 
バンドメンバーの一人である日比さんが64年製の「Ventures Model」の六弦のエレキギターを秘蔵しています。色はサンバーストです。オリジナルのケースもついています。もう一人のバンドメンバーの小宮山さんはサンバーストの四弦ベースギターを持っています。私はリズムギター担当なので、十二弦のモズライトを三本持っています。他にも、六弦のモズライトがかなり自宅にあります。ビンテージのモズライトギターは、投資としても良いですよ。

Powered by Create your own unique website with customizable templates.