桑港日本刀協会
  • Home
  • ニュース
    • 2011年
    • 2012年
    • 2013年
    • 2014年
    • 2015年
  • メンバー紹介ホーム
    • ダニエルさん
    • スティーブさん
    • テッドさん
    • ポールさん
    • ジミーさん
    • スチュアート
  • 刀 修理•修繕
  • メディア
    • ベイエリアに暮らす
    • 研磨師星野の日本刀講座(週刊ベイスポ)
    • 刀の話(日米タイムズ)
  • 刀 売り買い
  • つぶやき
  • About Us

2003年12月09日(火)

刀のはなし12

日本刀の鑑定書


 巷に拝見する日本刀には鑑定書というものが少数ですが付随しております。これらの鑑定書には、いろいろな書式、正真鑑定、格付け鑑定がされています。安土桃山時代より本阿弥家が、折紙型式の鑑定書を発行し始めました。しかし、田沼意次(1719〜88年)が老中の時代に多数の偽鑑定書を発行して、権威が地に落ちてしまいました。
 明治時代以降は、各日本刀鑑定家、勉強家が鑑定書を発行しておりました。その後、日本政府が優れた刀に国宝、重要文化財、重要美術品の名で証書を発行いたしました。
 昭和時代の鑑定書は、権威ある団体、個人の方々が正真鑑定を愛刀家のために発行しておりましたが、昭和の鑑定書も地に落ちてしまいました。理由は次の通りです。
①鑑定書の発行目的が金銭儲けの手段になってしまった。
②鑑定家がわいろを受け取ってしまった。
③鑑定家が脅かされたり、温泉など接待を受けてしまった。
 これらの理由で鑑定が甘くなったり、うやむやになって信用できないものになってしまいました。日本刀を愛して勉強する人々にとって最悪の事態が行われていた訳です。昭和56年の9月と10月、偽名刀事件、ヤミ給与、怪刀商法、刀剣着服などの見出しで東京新聞に記載されています。
 米国在住40年間に拝見した日本刀の9割以上が偽物でした。また、日本刀に付随した鑑定書にも偽物がありました。正真と書式内にない鑑定書に要注意。鑑定書の代わりに、認定書、審定書、断定書、表定書とあるものも要注意。現在信用できる鑑定書は個人発行のものです。次に挙げます。
①得能一男先生
②藤代興里先生
③柴田光男先生
 なお、東京新聞のコピーを希望する方は桑港日本刀協会へご連絡ください。
Powered by Create your own unique website with customizable templates.