2008年6月10日(火)
刀のはなし64
日本刀にまつわる奇怪な話
日本刀を手に入れた後に起こった奇怪な話を致します。
日本刀は武器として製作されたので、過去、戦乱を通して何百万の人々の命が犠牲になっているのは当たり前です。中には、鬼、魔女、化け物を切った日本刀の話も聞きます。米国在住40年の間に遭遇した話を致しましょう。
①筆者の悪友の大西さんは、日本刀を売買して何振りも自分の秘蔵にしています。1980年代ごろに、サリナスの骨董品屋の92歳の爺さんから日本刀を買った後、毎夜、夢に透き通ったお化けが出てきたそうです。少林寺拳法、居合道もやっている人なので、夢の中で戦っているつもりだったらしいのですが、隣で寝ていた奥様の話では、小さな悲鳴を上げていたそうです。戦いは一週間も続いたため、さすがに恐ろしくなり、サンフランシスコのお寺に駆け込んで念仏をあげてもらったところ、一時的にお化けは出なくなったそうです。ところが、しばらくすると、また夢にお化けが出てきたので再度、お寺に駆け込み、前回よりも多額のお布施を渡し、退治してもらったそうです。その日本刀は、知人の米 国人に売ったそうです。
②80年代の後半に、筆者の剣術道場に中年の米国人が通っていました。仕事関係で日本へ行き、福島県にしばらく住んでいたそうで、帰国も近くなったころ、日本刀を一振り買いました。カリフォルニアに戻り、日系米国人の奥様とまた新しい生活を始めました。しかし、この奥様が毎夜、上段に刀を振りかぶった姿勢の侍が切りかけて来る夢を見るそうで、あまりの恐ろしさに眠れぬ夜が続き、ある探偵会社に頼んでいろいろ探ってもらうと、彼女の曾祖父さんがその刀を江戸時代の後期に所有していたのが分かったそうです。
③1999年にデーリーシティーの警察官が、サンフランシスコ剣術道場に脇差しを修理修繕のために持ってきました。研磨を終了し、白鞘を作り、警察官に返しました。しばらくして、カウパレスのガンショーで会い、一時間ほど例の脇差しについて話しました。従兄弟からもらった脇差しを持ち帰ると、その日から足のないお化けが出て、彼の奥様が夜逃げしたとのこと。息子もお化けを見ていましたが、しばらく黙っていて、後で聞けばお化けの出で立ちは、まったく同じだったそうです。脇差しはある教会に上げたそうです。
④97年に東京に住む筆者の師匠が、2尺1寸(約24インチ)の軍刀をサンフランシスコに持ってきて、私を通してサンフランシスコの警察官に買ってもらいました。後に師匠が言うには、その刀は中国本土で戦時中に使われたそうで、日本で持っていた人にいろいろと悪いことが起こったそうです。筆者の家にも2週間ほど置いてありましたが、悪いことは何も起こりませんでした。
このような日本刀が、サンフランシスコの桑港日本刀博物館に40振り以上保管してあります。私と私の家族には、日本刀が何らかの危害を加えたことは一度もありません。
日本刀にまつわる奇怪な話
日本刀を手に入れた後に起こった奇怪な話を致します。
日本刀は武器として製作されたので、過去、戦乱を通して何百万の人々の命が犠牲になっているのは当たり前です。中には、鬼、魔女、化け物を切った日本刀の話も聞きます。米国在住40年の間に遭遇した話を致しましょう。
①筆者の悪友の大西さんは、日本刀を売買して何振りも自分の秘蔵にしています。1980年代ごろに、サリナスの骨董品屋の92歳の爺さんから日本刀を買った後、毎夜、夢に透き通ったお化けが出てきたそうです。少林寺拳法、居合道もやっている人なので、夢の中で戦っているつもりだったらしいのですが、隣で寝ていた奥様の話では、小さな悲鳴を上げていたそうです。戦いは一週間も続いたため、さすがに恐ろしくなり、サンフランシスコのお寺に駆け込んで念仏をあげてもらったところ、一時的にお化けは出なくなったそうです。ところが、しばらくすると、また夢にお化けが出てきたので再度、お寺に駆け込み、前回よりも多額のお布施を渡し、退治してもらったそうです。その日本刀は、知人の米 国人に売ったそうです。
②80年代の後半に、筆者の剣術道場に中年の米国人が通っていました。仕事関係で日本へ行き、福島県にしばらく住んでいたそうで、帰国も近くなったころ、日本刀を一振り買いました。カリフォルニアに戻り、日系米国人の奥様とまた新しい生活を始めました。しかし、この奥様が毎夜、上段に刀を振りかぶった姿勢の侍が切りかけて来る夢を見るそうで、あまりの恐ろしさに眠れぬ夜が続き、ある探偵会社に頼んでいろいろ探ってもらうと、彼女の曾祖父さんがその刀を江戸時代の後期に所有していたのが分かったそうです。
③1999年にデーリーシティーの警察官が、サンフランシスコ剣術道場に脇差しを修理修繕のために持ってきました。研磨を終了し、白鞘を作り、警察官に返しました。しばらくして、カウパレスのガンショーで会い、一時間ほど例の脇差しについて話しました。従兄弟からもらった脇差しを持ち帰ると、その日から足のないお化けが出て、彼の奥様が夜逃げしたとのこと。息子もお化けを見ていましたが、しばらく黙っていて、後で聞けばお化けの出で立ちは、まったく同じだったそうです。脇差しはある教会に上げたそうです。
④97年に東京に住む筆者の師匠が、2尺1寸(約24インチ)の軍刀をサンフランシスコに持ってきて、私を通してサンフランシスコの警察官に買ってもらいました。後に師匠が言うには、その刀は中国本土で戦時中に使われたそうで、日本で持っていた人にいろいろと悪いことが起こったそうです。筆者の家にも2週間ほど置いてありましたが、悪いことは何も起こりませんでした。
このような日本刀が、サンフランシスコの桑港日本刀博物館に40振り以上保管してあります。私と私の家族には、日本刀が何らかの危害を加えたことは一度もありません。